投げた恋ボール
みんなで別れを惜しむ。


「・・・ゥ、ッ梨花ッ!3年間私の親友でいてくれてありがとうッ!!」

「私こそありがとう・・・ッ!!」

「梨花~!!大好きーーー!!」


菜々美。
菜々美には何度助けられたことだろう。
つらい時は一緒に泣いてくれて、
嬉しい時は一緒に喜んでくれて、

菜々美がいたから今の私があるんだよ?




「梨花先輩ッ!今までありがとうございました。先輩みたいな良い先輩、もう一生会えません・・・ッ!!」

「一緒に頑張ってくれてありがとう。絶対にまた普門館の舞台に立ってね!!」


部活の後輩。
厳しいことを言った日もあったかもしれない。
でもそんな私についてきてくれた。

だからこそ、普門館に行けたんだよ?




「梨花。1年前は教科書落として悪かったな。あれ、拓馬に頼まれたんだぜ。『梨花と仲直りしたいからお願いしますッ!』って土下座で(笑)」

「1年前って(笑)わざわざありがとう。」


うっちゃん。
あの日、うっちゃんが教科書落としてくれたから、拓馬と仲直りできたんだよね。

ちゃんと感謝してるよ??




そして、近づいてくる愛しい人の影。



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