投げた恋ボール


「えぇぇえぇぇえーーー!!!」



みんなの雄叫び。


ほんの30秒前の顧問の先生のこの一言から。。。




『次が野球部にとって準決勝だ。』


『準決勝からは吹奏楽部も応援演奏に行くので、この間サッカー部の応援で練習した応援歌を、各自練習しておきなさい。』




演奏応援!!!


楽器で応援できるなんてうれしいッ★


めっちゃ頑張るッ!!




「梨花。よかったね。」

「菜々美~!うん☆」


「応援のどさくさにまぎれて、《拓馬ー。好きですーッ!》って叫んだら(笑)?」

「そんなのできるわけないよ~。」


「梨花、告白すればいいのに。梨花は可愛いんだから大丈夫だよ。」

「そんな告白なんてできるわけないよぉ~。」





私の独りよがりなこの恋。


君はキャッチャーでもこの気持ちはキャッチしてくれないよ。。。



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