投げた恋ボール
・・・・・・・・・・_________________



そっとドアを開けてみる。



!?

「たく、ま...........??」


「おう。梨花だったのか。野球部の練習終わってタオル取りにきたら、すげーかっこいい太鼓のリズム聞こえてくるから誰かと思って聞いてた。」




うそ.......?




「びっくりした。試合お疲れ様。」



「おう。負けちゃったけどな。でも俺、来年は絶対甲子園行けるように頑張るから。応援よろしく。」



やっぱり拓馬は強い。

しっかりと次の目標に向かって歩いていこうとしている。




「でもキャッチャーかっこよかったよ。応援してるから!」


「サンキュー。梨花も明日コンクールだろ?梨花ならできる。練習の邪魔したな。ごめん。また。」


「うん。頑張るよ!またね。」



拓馬に会えてよかった。

拓馬に『できる』って言われると、本当にできる気がする。


頑張るぞ!!






< 35 / 147 >

この作品をシェア

pagetop