投げた恋ボール
なんか魔法にかかったみたい。

隣に拓馬がいて、一緒に笑い合って。




一瞬、1秒がすごく愛おしい。



冬休み前、話せなかったことなんてまるでなかったみたいに、

お腹が痛くなるほど笑った。





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でも楽しい時間はあっという間。

このままこの魔法がとけなかったらいいのに。。。

このクリスマスの聖なる日が終わらなければいいのに。。。




気がつけばもうビルの間に陽が落ちようとしていた。




「そろそろ暗くなるし帰らないとだな。」

鈴木君が発したその言葉で悲しさがこみ上げる。



「俺菜々美送って行くから、拓馬は梨花な。」



えッ!?!?!?

「おう。じゃあな。菜々美、鈴木。」



うっそぉーーーーーー!!!!!!!!

「菜々美、鈴木君バイバイッ!」




こうして私と拓馬は一緒に帰ることになった。


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