投げた恋ボール
気がついたら、、、

目の前に拓馬のジャージ。

背中に拓馬の腕。




えッ!?!?!?!?!?!?!?

もしかして私、拓馬に抱きしめられてる・・・??




「た、たく、ま・・・・・!?」

「ごめん。もう少しこのままでいさせて?」




うそッ・・・!?

何この状況。




そして沈黙。。。

クリスマスの魔法かな?



「梨花。今日の梨花可愛すぎだから。すげードキドキした。」

「え・・・??」



「いきなり抱きしめたりしてごめん。じゃあまた。」




う、、、そ、、、??

拓馬、いきなりどうしたんだろう??



信じられない。


ドキドキしながら拓馬の走り去る背中を見つめていた。





____________ある冬の唄。


このころの私達はまだ幼く本当の愛を知らなかった。
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