投げた恋ボール
なんだろう?

この気持ち。



「ねぇ、菜々美。拓馬見るとすごくドキドキするんだよね。」

「うん。」


「話してると温かい気持ちになってもっと話していたい、一緒にいたいって思う。」

私の正直な気持ち。


「これが......恋......なのかな?」




自分ではわからなかった。

恋なんて・・・。




「梨花。梨花が中1の時の恋愛をひきずっていることも知ってる。」

大きく鳴った私の心臓。


「でも私が言うより、梨花自身が、梨花の心が1番わかってるんじゃないかな??」





そう。


________私には忘れられない恋がある。





だから、この恋に気づかないフリをしていたのかもしれない。





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