好き。

あのメールの後だから、学校に行くのがだるかった。

「おはよー」

「菜月!おはよー」

香奈のテンションについてくのが、いつも以上に

つらかった。


「どうだった?」

そんな香奈の質問に、答える気力もなかった。

自由にしてくれない、小野さんが嫌。

「振ってくれなかった」

「まじか!どんまいらねー」

他人事で話す、香奈も嫌。



自分勝手だって、分かってるよ。

分かってるけど、
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