*":'+;".*紅の秘密*.";+:"*



「…そう」


(そうだよ)

言う前に拓は切なく笑った


「そう、思えたらよかったのにな」


『…本当に、わたしはッ』

「本当にか?」


「俺が人殺しだとしても…か?」


悪ふざけじゃない、ずっしりとした言葉の重み。

切ない、拓の訴え。


「ー…俺は人殺しなんだよ」


『それでも』


(決めたんだよ)


『“絶対”拓の味方だ。って』



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