*":'+;".*紅の秘密*.";+:"*
『ひみっきさの原型ないし…』
「それはお前がひー……なんでもない」
また拓は口を噤む(つぐむ)。
きっと、もう一人が関係あるんだ。
『ねぇ拓。なぜ…なぜもう一人を思い出させないの?』
私の苦痛の叫び。
なぜいないの。
大切な、大切な幼なじみなのに。
「………」
『答えて…!』
「お前にはー…お前にはまだはやい」
顔を俯かせると、拓は頭をポンポンと叩いた。
顔をあげるとやっぱり眉をさげる拓。
『ー…癖』
「え…?」
拓の眉間を指さす