男子校ですがなにか?
だが、しかーし
おれは仕事サボって遊びに行こうとするやつに、優しくする気は一切ない!
おれは自分の膝を見てさすりながら独り言のようにしゃべった
「いったーい…。擦りむいて血ぃ出てるし…おれもう歩けない…」
なんていうのは嘘だ
擦りむいて血も出ているが歩けなくはない
「どうしよう…。保健室にも行けないし…生徒会の仕事もできない…」
ザッ
おっ?
レイが近付いてきたぞ
「リョウ大丈夫か…?」
聞こえないフリ
「誰か肩貸してくれないかな…」
「リョ…リョウ!」
「レイ…手…貸してくれるの…?」
「今行く!」
よし、釣れた!
「リョウ!大丈夫か!?」
右手をしっかり握り締めて…
「うん、全然大丈夫!!」
バキッ……
大丈夫と言い切る前に、右ストレートを顔面におみまいしてやった
レイは宙を舞い1メートルほど飛んだ
ドサッ
「よしっ、作戦成功」
前の方で何人か青ざめてたけど気にしない