恐るべし隣の山田メガネ君
「じゃあ自分がイケメンだって認めるのね?」
『…否定はしない。何せこの顔のせいで散々な目に合って来たからな。』
自慢か?コノヤロウ!
「散々な目って?告白されまくりとか?女子に騒がれまくりとか?女がウルサく言い寄って来ておちおち勉強もできませんとか??」
そんなムカツク理由か?オラ!
『まぁ…当たらずとも遠からずだ。』
テメーコノヤロー!そんなリアルマンガストーリーみたいな話があってたまるかバッキャロー!羨ましいぜ!羨まし過ぎるぜ!それが本当ならば萌えまくりだぜっ!
「もしウソなら、明日からは自意識過剰山田メガネって呼ぶから。」
『お前…結構性格悪いのな?』
心配するな、お前程じゃねぇよ。
そしてナゼか山田メガネはケラケラと楽しそうに笑った。
何が可笑しいんだ山田メガネ君よ、変なヤツだ。
しかし明日からは、わざわざBLマンガを持参しなくても良いかもしれない。
隠れ美男子の山田メガネ君が腐女子の妄想ネタになってくれそうだ。
そしてこの日から、私の山田メガネ君を材料にした腐女子的妄想が始まったのだった。