恐るべし隣の山田メガネ君
メガネパワー
山田のメガネの秘密を知ってからと言うもの、ここのところナゼだかメガネが気になってしょうがない。
メガネというより、メガネを掛けている人がだ。
もしかして、この人もメガネを取ったらイケメンなのでは?
とか、メガネしてるからイケメンなのか?
とか、そんな妄想をしながら通学電車に乗るのが楽しみの1つとなった。
今日も帰りの電車の中で、私の目の前の座席に座る人々はメガネ率が高い。
っつーか全員メガネじゃん!!
9人掛けの座席に全員メガネの方々が座っている。
思わずある言葉が頭に浮かんだが、次の駅に着いて1人席を立ってしまった事で、残念ながらその言葉を言う事は出来なかった。
しかし、また別の人がその空いた座席に座った。
ハッとしてその人を見ると、
その人もまたメガネだった。
というか…、山田メガネ君だった。
またしてもさっき言いかけた言葉が頭を過ぎる。
その時、ふと山田メガネ君と目が合った。
私を見つめる山田メガネ健人。
そしてニヤリと人の考えを読んだかのように不適に笑う山田メガネ。