恐るべし隣の山田メガネ君
そして山田メガネ君は私に向かって言った。
『オマエ、今"ビンゴ"って思っただろ?』
……ナゼ分かる。
恐るべし山田メガネ。
私の考えを読むんじゃねぇよ。
だって9人掛けの座席全員メガネなんだよ?
普通思うでしょうがよ"ビンゴ!"って。
考えを読まれて驚く私に、
『普通は思わねぇよ。』
とまたテレパシー的な返事を寄越して来やがった!
「ナゼ分かる!」
興奮気味な私。
『声に出てる。』
そして冷静に返事する山田メガネ君。
…なんだ、つまんねぇな。
テレパシー的な感じだったら萌えたのに!
BLでは時に美男子は鋭いのよ!!!
好き同士の間ならテレパシーだって使えちゃうんだからっ!!
そう訳の分からない地団駄を踏んでみても、目の前に座る山田メガネ君は不適に微笑むばかりだった。
私…見透かされてる?
恐るべし…山田メガネ。