恐るべし隣の山田メガネ君
『オイ、良く聞けよ?一回しか言わねぇからな。』
わざわざもったいぶって、少女マンガならヨダレものの前フリを寄越して来るメガネ。
『オレはなぁ、メガネ取ったらイケてるこの顔面のせいで女にはいい加減辟易してた。女なんか面倒くせぇだけだと思ってた。だけど、オマエが隣の席になって、最初はスカした女だと思ってたが、よくよく観察してると腐女子だし、しゃべればうるせぇし、オレのメガネの秘密に気づくしで、本当何だよコイツって思ってた。けど、オレの顔見ても態度変わらねぇし、容赦ねぇし、ハッキリ言って女とこんなに気ィ使わないで話したのは初めてだったんだ。』
シャラーーップ!
黙れや!
ナニこの悪口の羅列!?
単なる山田メガネの顔面モテ自慢じゃん!
「だからって何で付き合うとかになんのよ!」
意味わかんないし!
山田メガネの顔面自慢はもういい!
っつーかメガネがムカつく!
『だからつまりは一目惚れっつー事だ。』
オイコラちょっと待て、オマエの話のドコに一目惚れ要素が!?
「一目惚れの割には随分あーだこーだ文句言ってくれたわね!」
ただの悪口連呼じゃん!