恐るべし隣の山田メガネ君

『あ?しょうがねぇだろ、お前の部屋丁度良い椅子がねぇんだからよ。』



バカたれっ!
床に座りやがれ床に!


山田メガネの愚行を目の当たりにして、私はしぶしぶ押し入れから座布団を取り出した。


こんな無礼な態度の山田メガネに、何で私がわざわざ座布団を差し出してやらなきゃならないんだ。


くそぅ、彼氏だからっていつも優しくして貰えると思うなよ!


お前の彼氏歴より腐女子歴のが断然長いんだからな!!!


心の中で思いっきり悪態をつきながらも座布団を差し出す私。


私ってば何て優しい奴なんだ。


こんな優しい彼女を持った事に感謝しやがれ山田メガネ!


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