声の届く場所。
「あー、山田君とやら。
元旦ぶりだねー」


「山田、はっぴーにゅーいあー。
つかここの方程式、分かる?」


「・・・・・・・・・・・・あ、ぁ。
・・と、岡原。 その式は、Xじゃなくて
√を当てはめたほうが分かりやすい・・」


「結局は、中学の勉強みたいだなあ、これ」


私は、少し驚いていた。 新学期早々に。


山田君がこんな流暢に話す場面、見れるとは


思わなかったし。
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