声の届く場所。
羽衣ちゃんは笑顔になって、


分厚い本に何か書き込んでる。


「野中、それ何?」


「歴史の参考書だよー」


ほら、と見せてくれた本は、本当に


歴史の参考書だった。


すごいなあ、本気だなあ。


・・あ、私も一生懸命勉強はしてるけど。


羽衣ちゃんは、数段階上な気がする。
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