声の届く場所。
「野中は社会だけ熱入れて、
俺はシュレッダーで、
山田は完ぺきで読書しやがって、
戸田は美術やってんのな。」


超ぐだぐだー、と岡原くんは急に言った。


でも、今のあたしの気持ち、代弁した感じに


なってるから有り難うだ。


「え、陽汰ってシュレッダーだったの?
岡原・シュレッダー・陽汰?」


いつの間にか数学に切り替えた羽衣ちゃんが言った。


「ちげーしー。 ミドルネーム要らねえしー」


「なんっだあ」
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