声の届く場所。
「えっと、えー・・ あの、
山田君?」



寄り掛かってきているせいで、山田君の


頭が私の顔の斜め下あたりにある。


その状況に、ちょっとパニック寸前。


「あっ、あああの、山田くーん?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ぁ」


何回か名前を呼ぶと、まだふらふらしながらも、


山田君は姿勢を直した。


「・・あの、ふらふらしてるよ? 大丈夫?」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・酔った。」

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