声の届く場所。

岡原製菓店。

そう思いながら、駅前まで歩くこと


二十分ほど。


「ここだよ、ここっ」


羽衣ちゃんがふと立ち止まって指差したお店は、


とってもお洒落な感じのお店だった。


・・の割に、掛っている看板は


『岡原製菓店』という日本風な名前だった。


「うし、突入!」


「おー!」


二回目くらいの、『おー』。


あ、ちょっと緊張。
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