声の届く場所。
「お、本当だ、初めましてだね?
陽汰の父の岡原 浩汰【オカハラ コウタ】
です」


にこやかな笑顔で、ぺこりと御辞儀された。


「え、あ、戸田 怜ですっ。 えと、
岡原君にはいつもお世話になってます!」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・山田 明です」


急な展開で、すっごい焦りながら自己紹介をした。


私の後に名乗った山田君が、落ち着いてて


羨ましかった。


「怜ちゃんと、明君か。 陽汰は、学校では
どうだい?」


「あーえっと、のんびりとしてますよ」


言われて思い付いたのが、それ。


「へえ、じゃあ家とあんまり変わりないっていう
解釈でいいのかな?」


「いんじゃなーい? あ、おじさん、陽汰来た」
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