声の届く場所。
お家でものんびりしてるんだ、と


思うと同時に羽衣ちゃんが言った。


眼前に立っている岡原君のお父さんで


お店の奥がよく見えなかったから、


ちょっと体を斜めに傾けた。


「あ」


岡原君、ほんとに来た。


「うわー陽汰、顔のそこらじゅうにクリーム
付いてるよー? 何してたの?」


「岡原君、ボウルに顔突っ込んだり
しなかったよ・・ね?」


「えー? してねーよー?  つか
何でいんのー?」


「陽汰、タオルで拭きなさい」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・落ちる」


「クリームが?」
< 269 / 315 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop