声の届く場所。
くるり、と振り向くと、



さっきつぶやいていた人。


「ほらねー」


「そう、だね」


下手したら読書してた時よりも集中して


食べてるんじゃないかって程、



『もぐもぐもぐもぐもぐ・・』とハイペースで


山田君はバニラのロールケーキを


食べていた。
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