悪魔なキミと愛契約
どんどん近づいてきたルカは、私の腕を引っ張ってシキの後ろから引っ張り出した。
「う、うわっ!!!!」
ルカの腕に抱かれ、さらに
「ここでは言えぬ」
耳元で囁くルカ。
「俺の部屋でゆっくり教えてやる」
ゾワ――っ!!!!
ルカの甘すぎる声に、全身鳥肌。
体中の毛が逆立ち、“シャーーっ!!!!”と、いかく。
ルカから離れ、またシキを盾にした。
「お、お、おまえ!!
さっきといい、今といい、頭おかしいんじゃないか?」
「さっきだと?」
グッと眉を寄せるルカ。
「覚えてないとは言わせないぞ!!
さっき、私にキスしようとしてたじゃないかっ!!」
「まぁ、ルカ様!!
そのようなことを!?」
「………」