悪魔なキミと愛契約
……当然
じゃねーよ。
「おい、こら、おまえ。
みんなで協力して弁当を作ろうとしてるのに、魔力を使ってどうすんだよ!!」
「この俺の手を汚せと言うのか?」
「汚れないだろ、おにぎり握っただけで。
つーか手を洗えばいいだけの話だろ」
私が言うと、ルカは大きなため息をひとつついた。
「そもそも、協力して何になる」
「は?」
「ひとつのものをバカみたいにみんなで作るだと?
愚かな。
無能な人間が考えそうなことだ」
「――なっ!?」
「貴様ら人間は、一人では何もできないか弱い生き物」
「なんだとっ?」
「貴様がなにを考えて、このような無意味なことをしようとしているのか知らないが、これからは俺を巻き込むな。
やりたいなら、勝手にやっていろ。
俺は貴様などに付き合っている暇はない」