悪魔なキミと愛契約
「認めたくはないが、アイツの結界は魔界一なんだよ。
鎌をかけただけだ」
鎌をかけただと?
「アイツも成長したもんだな。
顔色ひとつ変えずに猫などと答えやがった」
「………」
「そんなにこの人間が大切なのか?」
ヘイリの冷酷な目が、私に刺さった。
「貴様は一体何なのだ」
「はっ?」
私が眉間にグッとシワを寄せると、ヘイリは
『まぁ、よい』
と、うすら笑いを浮かべた。
そして、私の前で跪いた。
「――っ!?」
な、何なんだコイツ!!