悪魔なキミと愛契約
「あなたを、私の誕生パーティーに招待したい」
「……はっ?」
誕生パーティーだと!?
「お越しいただけますね?」
「お断りします」
つーか、おまえの誕生日なんて祝いたくないし。
私に関係ないし。
勝手にやってろ。
「ああ、私はなんて幸せ者」
「はっ?」
「あなたのような美しい女性に祝って頂けるなんて。
夢のようだ」
「いや、だから、さっき思いっきり断るって言ったよな」
「あなたの為に最高の料理を準備致します」
人の話聞けよ。
悪魔って、自己中しか存在しないのか!!
ヘイリはサッと体を起こすと、私の手に一通の封筒を持たせた。
「パーティーへの招待状です。
ドレスは私が見立てて用意しましょう。
なぁに、遠慮せずともよろしいのですよ」
遠慮なんてしてねぇよ。
ただただ、迷惑なだけだよ。