悪魔なキミと愛契約
私が上を見上げながら言うと
「ルカをこれ以上傷付けられたくなければ、黙って一人で魔界へ来い。
わかったか」
「ちょ……
おいっ!! 待てよっ!!」
ヘイリとセドリックは、また突然現れた黒いもやの中へ消えていった。
な、何なんだ。
なぜ、ルカに秘密にしなければならないんだ?
言ったら、ルカはどうなるっていうんだ。
私は、ヘイリに無理矢理渡された招待状に視線を落とした。
その時――。
「サラ様っ!!!!」
私の背後でシキの大声がした。
ハッと振り返る。
血相を変えたシキと、珍しく焦っているルカが私のもとへ走ってきた。