悪魔なキミと愛契約
私は、咄嗟に招待状をスカートのポケットに押し込んだ。
「サラ様、お怪我はございませんか?」
私の腕に触れたシキは、心配そうに私の体を見回した。
「……何の事?」
精一杯、ごまかしてみせる。
「今、ヘイリ様がいらしていたでしょう?
サラ様、ヘイリ様に何をされたのですか?」
「な、何もされてないよ」
目を泳がせながら言うと、グッとシキを押し退けルカが私の前に出てきた。
ルカの目を見ることができない。
――『ルカをこれ以上傷つけられたくなければ、黙って一人で魔界へ来い』
私が一人で行けば、何か解決するのか?
本当に、コイツが傷つかずに済むんだろうか。
やってみるしかないか……