悪魔なキミと愛契約
ルカの鋭い瞳が、挙動不審な私をとらえている。
理由を必死で探す私。
しかし、どんなに頭をフル回転させても妥当な答えは出てこなかった。
「は、はぁぁ!?
おまえの耳腐ってんじゃないか?
私、一言もしゃべってないけど?」
顎を少し出して、そっぽを向く。
口笛なんて吹いてみたりして
明らかに“嘘”丸出し……
私の視界の隅で、ルカの眉がピクリと動いたのがわかった。
チラリとルカの表情を確認。
そして、すぐにまたそっぽを向いた。
「………」
「………」
騒がしいのは私達の周りだけ。
2人の間には長~い沈黙が続き、かなり息苦しかった。
「貴様、今すぐに部屋に戻れ」