悪魔なキミと愛契約
「う、うわっ!!?」
ヒョイと担がれたのは、ルカの肩。
まるで、米俵でも担いでるかのように。
「な、なにするんだ!!
下ろせっ!! こんのバカ王子!!」
ルカの肩でジタバタ暴れる私。
しかしルカは表情をひとつも変えずに、私の部屋を目指し廊下を歩き始めた。
ルカの体を何度も激しく叩く。
それでも表情を変えない。
「ジッとしていろ、ブス」
「この状況でジッとしてられるかぁ!!
下ろせっつってんだろ!!」
「………」
「下ろせっ!!
性悪野郎!!」
「………」
「下ろせってば!!
冷酷ギツネ!!」