悪魔なキミと愛契約
私が大声で言うと、ルカは急に足を止め間近でギロリと睨んできた。
反射的に身構える。
ルカに担がれながらのファイティングポーズは、やけに滑稽だった。
「言いたいことはそれだけか?」
ルカは冷たい声でそう言うと、突然私の体を下ろした。
そしてそのまま、私の部屋の中へ投げ入れた。
勢いよく部屋に入れられた私は前のめりで体を支えた。
「いったいな!!
なにすんだよっ!!」
クルリと振り返りルカに吠える。
「貴様、今日は一歩もここから出るな」
「はっ?」
「今日はシキも俺と一緒に魔界へ行く。
いいか。俺が戻るまで、決して部屋から出るな」
なっ……
そんなことしたら、魔界へ行く方法を見つけ出せないだろーが!!