悪魔なキミと愛契約


とにかく、メイドさんを安全な場所に移動させよう。


そう思って、メイドさんの体を持ち上げようとした。

その瞬間。


「………」


メイドさんはムニャムニャと口を動かし、寝息を立てた。


……寝てるのか?


もう1人のメイドさんを見てみても、同じように気持ちよさそうに眠っている。


「………?」


2人とも、眠ってる……

どういうこと?


私は、持ち上げたメイドさんの体をゆっくり下ろし、首を傾げた。


周りをキョロキョロ見回す。


すると、廊下の突き当たりに見覚えのない扉があることに気がついた。


「あんな扉、あったっけ?」



< 144 / 317 >

この作品をシェア

pagetop