悪魔なキミと愛契約
とにかく、メイドさんを安全な場所に移動させよう。
そう思って、メイドさんの体を持ち上げようとした。
その瞬間。
「………」
メイドさんはムニャムニャと口を動かし、寝息を立てた。
……寝てるのか?
もう1人のメイドさんを見てみても、同じように気持ちよさそうに眠っている。
「………?」
2人とも、眠ってる……
どういうこと?
私は、持ち上げたメイドさんの体をゆっくり下ろし、首を傾げた。
周りをキョロキョロ見回す。
すると、廊下の突き当たりに見覚えのない扉があることに気がついた。
「あんな扉、あったっけ?」