悪魔なキミと愛契約
うっそ!!
マジで!?
私、もう殺されるのかよっ!!
私は全力で逃げ、どこか隠れられそうな場所を探した。
けれど、こんな路地にはそんな便利な場所なんてない。
どうしよう……
扉も消えてしまったし、どこに逃げよう。
悪魔達のスピードは半端なく速い。
普段から走ることの苦手な私の体力は、もう限界に近かった。
クソっ!!
こんなところで喰い殺されるのかよ。
一体何しに、ここに来たんだ。
ルカを守る前に死ぬなんて……
ほんっと、素晴らしい教育係だな……
私は死を覚悟して、フンっと鼻で笑った。
その時――…
「うわっ!!」
突然どこからか腕を引っ張られ、壁に押し付けられた。
「ちょ!!
いきなり何を――」
「声を出すな!!」
聞き覚えのある、低い声。
「大人しくしていろ」