悪魔なキミと愛契約
無言のルカ。
ジッと私を見下している。
もう、何の言い訳もできそうにない。
次何かを聞かれたら、素直に理由を話すしかないな。
これ以上、秘密にするのは私には無理だ。
「………」
まだ私を見下しているルカ。
私は全てのことをルカに話そうと、俯いていた視線を上げた。
その時――。
「うわっ!!」
突然、ルカのわき腹に抱えられた。
フワっと浮いた体。
徐々に地面から遠ざかっていく。
ルカを見ると、背中に黒い羽をはやし空を飛んでいた。
「ちょっ、ルカ!!
いきなり飛ぶなって!!」
私、高いところ苦手なんだよ!!
「下ろせっ!!
いやっ、今ここで下ろされても困るけど!!
なんで空を飛ぶんだよ!!」
「貴様、少しは静かにできないのか。
この俺が貴様の匂いを消してやってるのに、騒がれては無意味になるだろ」