悪魔なキミと愛契約
ルカ……
おまえ、心配して来てくれたんだな。
ありがとう。
私はチラリとルカを見た。
ルカは羽織っていた上着を脱ぐと、袖口のボタンをはずしていった。
「貴様、アイツに何を吹き込まれた」
「……え?」
私の傍に歩み寄ったルカ。
私は唇を噛み締め、また俯いた。
「答えろ。
貴様がここに来なければならない理由はなんだ」
やっぱり、答えなきゃダメか?
もうここへ来たことがバレたんだから、言ってもいいか……
「そんなに聞きたいのなら、この私が教えてやろうではないか、ルカ」