悪魔なキミと愛契約
フランさんは険しい顔つきになった。
私も、ここまで言われて震えがくるほど腹が立った。
人間をバカにし
フランさんやルカを見下すヘイリ。
許せない。
けれど――…
――『貴様を殺し、ルカを私のもとで仕えさせる』
そんなことは、絶対にさせない。
守るって決めたんだ。
ルカも
フランさんも
チヅルさんの“想い”も。
全部守って、人間の力ってものをコイツに見せつけてやる!!
「まだおまえには国を動かせるだけの力はない。
人間を奴隷になど、この私がさせな――」
「皆さま」
私は、フランさんの言葉を遮って舞台下を見下した。