悪魔なキミと愛契約
「サラさん!! 一体なにを!!」
フランさんが私の言葉を止めようする。
でも、私はヘイリから奪い取ったマイクを離さなかった。
「私は、人間界から、ヘイリ様にお仕えすべくやって参りました」
私の隣で、ヘイリがフンっと笑った。
「この身が滅びようと、ヘイリ様のため、全てを捧げようと思っております」
私は、唇を噛みしめながら一礼した。
ここは耐えるしかない。
私が耐えて全てが守れるのなら
私はなんだって――…
「どうです、皆さま。
よくできた奴隷でしょう?
私はこれから、この国を変えていきます。もう一度、どの国民も人間を奴隷として飼え、この国の為に働かせるようにしていきます」
舞台下から、大きな拍手が沸き起こった。
「もしも人間界に興味を持ちこの国から出ていった者を発見したら、その者はすぐに消滅の刑にします」
わー!! っと、盛り上がる悪魔達。
ヘイリの宣言に、悪魔達は目を輝かせていた。