悪魔なキミと愛契約


私じゃない。


あれは私がやったんじゃない。


違うんだ。

あれは、私じゃないんだ――…。


まだ手に残る、2人を斬りつけた感触。


重い剣を振りかざし、小さなルカの体と細いチヅルさんの体は簡単に斬ることができた。


ス――っと通った剣。



ガタガタ震えた。


どんなに頭を振っても、この感触と横たわる2人の姿は全く消えない。


嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だっ!!!!!


ガシガシと頭をかく。

ブンブンと頭を振る。


涙が溢れて止まらない。

体が震えて止まらない。




どうしてこんな――…




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