悪魔なキミと愛契約
その日、私は悪夢を見た。
ルカに剣を向けている。
殺したいとさえ思っている。
私を真っすぐに見ているルカ。
命乞いをすることもせずに。
私はそんなルカ目掛け、思い切り剣を振りかざした。
ルカの胸辺りから吹き出した血が、私の体にかかる。
それでもルカは真顔のままで、ずっと私を見つめていた。
私は止めを刺そうと、剣を構え
ルカ目掛け走りだした。
長く鋭い剣。
ルカの腹を貫き、貫通した剣の先から真っ赤な血が滴っている。
体を支えられなくなったルカは、そのまま地面に崩れ落ちた。
ハッ――!!!!
その瞬間、私の感情が戻ってきた。
ルカっ!!!!
倒れるルカの傍にしゃがみ込む。
でも、すでに遅かった。
徐々に息が細くなっていくルカ。
そのまま弱々しく目を閉じたルカの呼吸は、完全に停止してしまった。
『ルカーーーーーーっ!!!!』