悪魔なキミと愛契約
「………」
「実に扱いやすい奴隷だ」
「………」
「ルカのヤツ。
いい人間を連れて来てくれたな。感謝せねば」
私の感情は、どこかへ行っていた。
ヘイリの言葉に、ムカつくことさえ、なかった。
ヘイリはボーっと一点を見つめる私の前まで歩いてくると、また私の前髪を掴み、ジッと目を見てきた。
「本番はこれからだ。
今までのことは準備体操だとでも思え」
「………」
「これから貴様に、“奴隷の仕事”をしてもらう」
「………」
ヘイリは、私の前髪を掴む手に力を入れグイっと髪を引っ張った。
ヘイリの瞳に捕まった。