悪魔なキミと愛契約
「よーく聞け。
貴様が怨む相手は、この俺ではない。
ルカだ」
「………」
「貴様の心を闇に染めたのは、全てルカのせいだ」
「………」
「憎いであろう。
疲れたであろう」
「………」
「もう、楽になってよいのだぞ」
「……楽、に…」
「そうだ。
楽になりたいか?」
「……なりたい」
どんどん、私の中を、闇が埋め尽くしていく。
ドロドロと闇が広がっていき――…
「ルカを、殺せ」
ドクン――…
「貴様を闇に染めたルカを。
憎いルカを、貴様のその手で、殺すのだ」
ドクン、ドクン、ドクン――…
「その手でやれば、きっと、スッキリするぞ」
ドックン――…
「やってみるか?」