悪魔なキミと愛契約


ルカの声が、部屋中に響いた。


ヘイリの体が小刻みに震えている。


「……いのは、私…?」


ブツブツ口を動かしたヘイリ。


背中では黒い影が揺れている。


「弱いのは、完全な悪魔の私の方だと?」


影は徐々に大きくなり、ヘイリの目の色が霞んできた。



「サラっ!!!!
離れていろっ!!」


ゴゴゴゴっと床を伝う地響き。


自分の足で立っていられなくなった私は、その場にしゃがみ込んだ。



ヘイリが高々と右手を上げると、突然床が割れはじめた。


落ちるっ!!!!


私がしゃがみ込んだ場所も、床が割れ、下に落ちてしまいそうだった。



「サラっ!!!!」




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