悪魔なキミと愛契約
私は、シキに言われた通り部屋に戻ってベッドに横になった。
この部屋も、半端なく天井が高い。
客人用の部屋だと言っても、無駄に広すぎだよな。
私は、しばらく天井を仰いだ。
考えてみたら、私一睡もしてないんじゃん。
家で寝ようとしてた時に、ここに落ちてきたんだから。
イライラもするはずだよね。
ちょっと寝て、それからルカを鍛えてやろ……
あいつ……
何時に戻って、くるん、だろう……
**
私は、すぐに眠りについた。
このベッド、寝心地最高だなぁ。
ウチの布団なんて、煎餅のように固いからな。
でも、この掛け布団……
異様に重くない……?
重すぎて、息が、できな――…
あまりの息苦しさに、バチっと目を開けた。
「………ぎゃゃあっ!!!」
間近で目が合ったのは、スーツ姿のルカ。
5センチ……
いや、3センチ?
ルカの唇が、私の首筋に触れようとしていた。
「なにしてんだっ!!
この変態っ!!!!」