悪魔なキミと愛契約
何かを思い出しそうで、何にも浮かんでこない。
歯痒い。
でも、確かに頭をちらつくヤツがいるんだよ。
誰なんだ?
くそっ!!!!
何にも思い出せねぇ!!!!
「おーい、こら。
とっとと席に着け〜」
今日も朝からダルそうな太一。
名簿で肩を叩きながら教壇に立った。
さっきから色々なことを考えているせいで、変な汗が止まらない。
気持ち悪くてイライラが増す。
額から垂れる汗を拭おうと、スカートのポケットに手を入れた。
ジャリ……
ポケットの中に、ハンカチ以外のものが入っている。
これは、なに?
ポケットから取り出す。
それは、見覚えのない
シルバーのネックレスだった。