悪魔なキミと愛契約
握った拳がワナワナ震えたけれど、それをグッと抑えた。
大人になれ。
大人に……
「ルカ、お腹へったでしょ?
朝ごはん、一緒に食べようよ」
引きつる頬を無理に横に引っ張り、笑顔を作った。
「………」
は、早く、なにか答えてくれませんか?
この笑顔、長くは持ちません……
「ブス」
カッチーン!!!!
ブスブスブスブスって
私がどんなにブスでも、あんたには何の迷惑もかけてないでしょうが!!
きぃぃぃっ!!!!
ムカつくーーーー!!
「ルカ。
早く服着て? ほら、これ着るんでしょ?
シキがちゃんとアイロンまでかけて準備してくれてある」
大人になると決めた私は、引きつる笑顔を絶やさぬままルカに接し続けた。
「キモい」
カッチーン!!!!