悪魔なキミと愛契約
「はいはい。
良い子は風邪ひかないうちに早く服を着ちゃいましょうね〜」
「おいっ!!
貴様、なにしやがる」
私はルカの腕を引っ張って体を近づけ、無理矢理服を頭に被せた。
強引に頭を出し、両腕を通す。
ボサボサになったルカの頭。
フンっ。
いい気味。
王子のこんな姿、誰も見たことないだろうな。
ククククっ。
ウケる。
「あれ……?
頬の傷が、なくなってる……」
ルカの頬に顔を近づけて見てみると、昨日の切り傷がウソのように無くなっていた。
「あの程度の傷、一晩で治る」
ルカはクールにそう言うと、サッとベッドから立ち上がった。
「貴様、いつまでここにいるつもりだ」
「へ?」
「いいのか?
俺がここで下を脱いでも」
ルカの手は、ズボンのファスナーにいっている。
「あわわわわっ!!!!
一旦廊下に出るから、着替え終わったらすぐに教えてよねっ!!」