悪魔なキミと愛契約
Lesson 2
ルカとヘイリ
「ねぇ、シキ。
そろそろここから出してよ」
ルカのことをとことん調べてやると意気込んだのに。
あの後ルカに首根っこを掴まれ
私は部屋に放り込まれた。
『貴様はここで大人しくしていろ。
呼吸もするな』
理不尽な言葉を残し
まるで、生ゴミでも捨てるかのように。
「申し訳ございません、サラ様。
ルカ様のご命令ですので」
シキは、ふて腐れる私を見て本当に申し訳なさそうに眉を寄せた。
私は椅子に座り机に顎を乗せ、シキを見た。
「どうして私が監禁されなきゃいけないの?」
「ルカ様がここまで用心されるのは、本当に珍しいことなのです。
きっと、あのお方が絡んでいるんでしょう」
「“あのお方”って、もしかしてさっきシキが言った“ヘイリ”ってヤツ?」