悪魔なキミと愛契約
初めて見るルカの優しい表情に、一瞬ドクンと鼓動が高鳴った。
けれど。
その微笑みには何か裏があるんじゃないかと、徐々に恐ろしくなった。
腕で体を支え、上半身を起こしたルカと。
目を見開いて恐怖に固まる私。
間近でジーッと目が合い
やっぱり、私の鼓動は高鳴りっぱなしだった。
2人の距離が、徐々に縮まる。
……はっ?
な、な、な、な、なんだっ!?
「ちょ、ルカっ……
な、やめっ……ま、待てっ!!
おまえ、早まるなっ!!」
うわ――っ!!!!
ルカの唇が触れるか触れないかのところで、私はグっと固く目を瞑った。
「………」