悪魔なキミと愛契約


……ん?


あれ……?

やけに静かだな……


恐る恐る目を開ける。


って、おいっ!!!!


なに寝てんだよっ!!

普通にベッドに横になってんじゃねーよ!!


気ぃ失うなら、最初から体起こすなよっ!!



「……この野郎。
寿命縮まったじゃんか」



私は、ベッドで寝息を立てるルカを見下し呟いた。


乱れた布団を整え、ルカの肩まで掛けてあげる。



「ってか、途中で気を失うとか相当ヤバいんじゃないの?」


誰も答えてくれる人がいない部屋に、私の小さな声が妙に響いた。


時々、体をピクリと動かすルカ。


眉間にシワを寄せ、苦しそうに唸る。



「……嫌な夢でも見てんのかな」







< 98 / 317 >

この作品をシェア

pagetop